補体とは、いったいどのようなものでしょうか。
補体は、生体防御において大きな役割を果たす、重要な免疫システムの1つで、抗アセチルコリン受容体抗体陽性の全身型重症筋無力症の病態に深くかかわっています。補体系には多くの分子が関与しており、その作用機序や活性化機序はとても複雑ですが、患者さんを診るうえで知っておくべきポイントは多くありません。
「これだけは知っておきたい! 生体防御における補体の役割とMGでの関与」では、補体の本来の役割や重症筋無力症とのかかわり、さらには抗補体薬であるソリリス®の作用機序などについて、これだけ知っていれば大丈夫、というポイントをおさえて、解説します。補体の理解を深め、先生方の日常診療にお役立てください。