Virtual Clinic

本コンテンツは、全身型重症筋無力症の患者さんにソリリス®を投与する際に必要な事項・留意すべき事項を全てまとめたものです。ソリリス®の投与前から、投与中まで、段階ごとにまとめています。また、関連する資料も入手することができます。是非ご確認いただき、先生の日常診療にお役立ていただけますと幸いです。

村井弘之先生

国際医療福祉大学医学部
脳神経内科学 教授(代表)

今井富裕先生

独立行政法人
国立病院機構箱根病院
院長

村井弘之先生
国際医療福祉大学医学部 脳神経内科学 教授(代表)

監修者コメント:全身型重症筋無力症患者さんの25%は難治と言われています。もし先生の患者さんで、難治症状にお困りの患者さんがいらっしゃるなら、ソリリス®を選択肢の一つとして検討してみませんか。本コンテンツでは、はじめてソリリス®を全身型重症筋無力症の患者さんに投与する際に、チェックリストを用いて、投与可否を検討することができます。また、チェックリストだけでなく、重症筋無力症の重症度を確認するスコアシートも用意しました。ソリリス®の投与前後でスコアを評価することで、有効症例かどうかの判断に役立てることができます。

全身型重症筋無力症の患者さんにソリリス®投与を検討する際には、ソリリス®の効能又は効果、用法及び用量をご一読の上で、チェックリストにより投与の可否を検討してください。

はじめてソリリス®を全身型重症筋無力症の患者さんに投与する際のチェックリスト

  • 全身型重症筋無力症患者である
  • 抗アセチルコリン受容体抗体が陽性の患者である
  • ステロイド剤又はステロイド剤以外の免疫抑制剤が十分に奏効せず、以下のいずれかに該当する ・免疫グロブリン大量静注療法又は血液浄化療法を施行しても症状の管理が困難な患者 ・合併症や副作用等により、免疫グロブリン大量静注療法又は血液浄化療法の施行が困難な患者
  • ソリリス®の成分に対し過敏症の既往がない

上記の全てに該当する患者さんには、ソリリス®を治療選択肢の一つとしてご検討ください

MG-ADL、QMG評価について

ソリリス®の投与前に、患者さんのMG-ADL、QMG(Quantitative MG)評価をお願いします。
MG-ADL及びQMGは質問紙を用いたMG重症度のスケーリングです。ソリリス®投与前後に評価することで、投与患者さんがソリリス®有効症例であるかを確認することが可能です。
有効性評価はソリリス®投与継続の要否を検討する一助となります。

重症筋無力症における
MG-ADLスケール、QMGスコアの測定方法

髙橋正紀先生
大阪大学生体病態情報科学講座教授

今回ご紹介するMG-ADLとQMGは、多くの臨床試験で用いられてきたMGの評価指標です。一見誰にでもできるもののため、定められた方法とは異なったやり方で行われていることもしばしばで、それが医師間・施設間での違いにつながります。臨床試験ではトレーニングにより評価方法の統一がなされます。これまでその機会が無かった先生、あるいはこれから専門診療を目指す先生に、このビデオをご覧になっていただき、MG-ADLとQMGの標準的な評価方法を学び、今後の日常診療に役立てていただければ幸いです。